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神代の子[ジャンル:ファンタジー/ 連載中]

―鬼―

戒羅(いましら)と呼ばれる祭儀があった。鬼から姫君を守って戦った故事に倣って行われる祭儀である。その戒羅で姫を守る役目、すなわち姫守として働く村雲(むらくも)に新たな人員の面倒を見てほしいとの依頼が舞い込む。村雲はしぶしぶ引き受けるのだが、戒羅を取り仕切る法家の陰謀に巻き込まれ――。

―守―

下都留(しもづる)の国を治める泉家の第三女、波織(はおり)を影ながら守るために生きる忍びの錆丸(さびまる)は、字川(あざかわ)の国に嫁いだ波織とともに下都留を離れていたが、ある日突然忍びの頭領から耳を疑う使命を授かる。それは、波織の夫を殺して下都留に戻れというものだった――。

―贄―

名賀家。神の子、大兄上尊(おおのえのみこと)を祭る名賀大社に勤め続ける香治(かな)国の名家であったが、近年はその力も衰退し、斐川法家の支えなくして成り立たなくなっていた。その名賀家を支え続けてきた寅之雄、斐川家から婿入りした玄人、そしてその娘、糸蘇。それぞれの物語――。

―諸―

集落は大いに荒れていた。戒羅の儀を法皇自らがご覧になるという神覧を、数十年ぶりに執り行うというのだ。多くの戦い手たちがその一戦に向けて奮起する中で、この“機”を逃すまいとする者たちがいた。しかし、彼らもまた気づいていない。集落に迫る、鬼門崩しの影に――。

リルジャの足枷[ジャンル:ファンタジー/ 文庫換算:488ページ]

国を滅ぼした旅人。国を背負う王女。国を追われた騎士。国に捕らわれた騎士長。国に監視された騎士。国に捨てられた王女。そして、静かに見守る老人。それぞれの背負う宿命が、それぞれの運命を動かしたその先に待つのは栄華か、それとも――。

門下録[ジャンル:時代小説/ 文庫換算:208ページ]

天才が死んだ。突然舞い込んだ親友の死にをきっかけに、五村誠四郎は御家の闇に踏み込んでいく。友の死は何を意味し、時代は何を犠牲に築かれ、残された縁は何を運ぶのか。全てが明らかになった時、誠四郎の手元に残ったのは――。

光の庭[ジャンル:ファンタジー/ 文庫換算:66ページ]

<世界の光>がやってくる。青年ウィゲルは七年前の悪夢を再び起こしてはならないと、北の祠に住む古い種族、リトの元へ向かった。待ち受ける彼の運命と、背後に隠れる神々の物語を知らずに――。

雷光[ジャンル:時代小説/ 文庫換算:30ページ]

三代灘を見下ろせる堤防の上で、利助は海を見ていた。居場所のない生活の中で、幼い頃離れ離れになった少女の影が見え隠れする。暗い日々の中の一瞬の明るさを大切にして生きる利助に、夕立は急に訪れた。

迷い脚[ジャンル:時代小説/ 文庫換算:102ページ]

二蔵維人は道場にこそ通っているものの無役の男である。二十四という遅すぎる年齢で将来を案じていた。ある日、幼馴染の基之進から城下で飛脚が迷子になったと言う話を聞かされ、「迷い脚」の探索に力を貸すことになる。そこには思いもしない事実が隠されていて、人生を変えるきっかけになるとは予想もしなかった。

イレオニルト[ジャンル:ファンタジー/ 文庫換算:114ページ]

その剣“レリクス”は人の魂を喰らってこの世に生まれ、大いなる災いをもたらすと古い予言にあった。レリクスがオルサナを母体にこの世に生み出されるのはもはや時間の問題である。その剣が魔王カディルの手に渡って真価を発する前に、滅ぼさねばならない。イレオニルトの剣を集める旅は始まったばかりだ。

憂き世の桜[ジャンル:時代小説/ 文庫換算:37ページ]

浮世絵師、向坂好庵は宴会の帰り道で記憶を失った少年を拾った。沖に黒船が現れて以来、世間は物騒になっていたこともあって、見捨てておけずに拾った少年だった。いつからか、好庵は少年に期待を寄せていく。浮世絵の文化を後世に伝えて欲しいと。